2010年9月20日月曜日

潜水艦で台風の勢力低下?!

日本の企業が潜水艦を使用して海水を循環させ
海面温度を低下させることによって
台風の勢力を低下させるという理論で
日本とインドで特許を取得したようです。

http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20100920k0000e040021000c.html

理論が実証されて実用化できると
台風・ハリケーン・サイクロンなどの
熱帯低気圧による被害の縮小につながります。

2010年9月18日土曜日

パキスタンから帰国

16日にパキスタンから帰国しました。

14日に2次隊と引き継ぎを兼ねて合同で診療を行い、
15日早朝に活動サイトに出発する2次隊を見送った後、
カラチ経由で出国しました。

今回は治安上の理由から
詳細な活動サイトは公表されておりません。

医療チームの活動が完全に終了してから
下記サイトに活動内容の詳細をアップする予定です。

http://sites.google.com/site/jdisasterrelief/

2010年9月11日土曜日

ラマダン明け

9月10日でラマダンが明けたので、
9月11日から3日間は「お正月」のような感じになるそうです。

「お祈りのために医療機関に来る人も少なくなるだろう」
という理由&隊員の健康管理のために、
今日は診療を中止してホテルで休養をとることになっています。

パキスタン名物「デコトラ」

ヘルスセンターの採用薬
お薬お渡し窓「男女別」
乳児用に錠剤を粉砕する通訳さん
診察希望の被災者
イスラム圏なので「女医」希望の女性にも対応しています。

2010年9月9日木曜日

診療4日目

3日目の更新を怠ってしまいました。
今後も隔日もしくは数日おきの更新になるような気が…

3日目は購入した抗マラリア薬が
頻繁に処方されるようになりました。
熱帯熱を含めてマラリア患者は相当数います。

私の休憩中のことですが、
現地のおばあちゃんが薬局にやってきて
「私の水牛が胸にけがをしたので何か薬が欲しい」
と訴えてきたそうです。

4日目は隊員や現地スタッフにだんだんと疲労がたまり
体調不良の訴えが聞かれています。
ちなみには私はすこぶる元気です。

2次隊の派遣も検討されており、
医薬品の使用状況を報告することになりました。

JICAパキスタン事務所スタッフのFarooquiさんが
4日間薬局をサポートしてくれていましたが、
明日イスラマバードに帰られるそうです。
英語⇔ウルドゥー語の通訳でしたが、
要領よく対応してくださるので
とても心強い存在でした。
「私も残ってサポートしたいが、
首都で仕事をしなければならない」
と後ろ髪をひかれる思いで帰っていくようです。

薬局周辺にいた現地人の女性3人が
明日以降の通訳をボランティアで
してくれることになりました。
Yasmeenさん、Muskanさん、Nazishさんの3姉妹
現地の人たちの協力なしには
国際貢献はできないなとつくづくと感じています。


薬の説明をするFarooquiさん
薬局前(奥に診療室があります)

通訳を手伝ってくれる三姉妹

2010年9月6日月曜日

診療2日目

マラリア患者が多いのですが、
携行治療薬がメフロキンしかないため、
医薬品の現地調達をすることになりました。


感染症専門の医師と相談して
①アーテメーター/ルメファントリン内服
②アーテスネート注射
③クロロキン内服
④プリマキン内服
⑤キニーネ注射
その他もろもろの薬を購入することになりました。

診療の途中から私だけ抜け出し、
JICAパキスタン事務所の職員とJICA現地スタッフと
運転手の4人で市街地にある薬局に行きました。

事前に現地スタッフからは
「直接薬局で医薬品を購入することはできない」と
言われていましたが、
大使館の医務官からは「購入可能」と言われていたので、
交渉次第かなと思っていました。

薬局が集まっている商店街(?)での一軒目、
リストアップした医薬品がないかを確認しましたが、
「全部ない」とあっさりと言われてしまいました。

二軒目でも同様でしたが、
「本当にないのか?」と食い下がっていると、
探していたジアゼパム(向精神薬)の注射が出てきました。
その後も「必要なんです」としつこく頼んでいると、
一つまた一つと薬を持ってきてくれました。
しかし、①は計200人分以上を注文したため、
店の従業員が総出で周辺の他の薬局からも
かき集めてきてくれました。

購入金額は7万円程度。

お店の従業員全員とがっちりと握手をして
お礼を言って店を後にしました。

一部買えないものもありましたが、
感染症専門医は「これで世界標準の治療ができる」
と満足されていました。

下の写真はウルドゥー語での服薬指導を勉強中の頼りになる同僚薬剤師。
右奥は同僚薬剤師になついている女の子。
 
ウルドゥー語を勉強中の同僚薬剤師
ホテルの食事。おいしいです。

警察の制服には「NO FEAR」の文字

2010年9月5日日曜日

診療初日

滞在先ホテルから2時間ほどかけて
活動サイトに到着しました。

移動は治安上の理由から夜が明けてから出発し、
日暮れ前に戻ってくることになっています。

移動途中にはあちらこちらに避難民の
テントが設営されていました。

現在、イスラム教徒はラマダン(断食月)を行っているため、
我々も日中の飲食は移動に使っている
バスの中でこっそりと行っています。

設営に時間を要したため
診療時間は1時間半ほどでしたが、
途中まで薬局では通訳さん抜きで
英語で対応していましたが、
ウルドゥー語しか話せない患者さんも多く、
結局、通訳さんに助けを求めることになりました。

今日は診療初日のため
各スタッフが慣れていないこともあり
短時間の診療でしたが
とてもハードな1日でした。

川沿いの避難民テン
活動サイトの薬局内

パンジャブ州到着

9月3日に成田を飛び立ち、
9月4日の現地時間19時(日本の‐4時間)に
パンジャブ州に到達しました。


本日(9/4)はイスラマバードから車で
パンジャブ州まで移動しましたが、
先ず、大雨でホテルからの出発が遅れ、
雨が止まないかと眺めていると
ホテルの入り口前の木が倒れ、
金属のポールもなぎ倒してしまいました。


途中、車のバッテリーが煙を吹いたり
トラックに幅寄せされて
路肩に乗り上げそうになったり
複数回のスコールに圧倒されたり
交通事故現場を5~6か所も通過したりと
緊張感がありましたが、
ラホールを通過後は警察や軍の車両が
先導してくれて
無事に目的地に到達しました。


パンジャブ州の滞在先のホテルは
24時間体制で警察が警備しており
活動サイトまたその行程も警察によって
警備されます。


明日より診療を開始する予定です。

結団式直後のブリーフィング@成田空港


ホテル入り口前で倒れた直後の木

2010年9月2日木曜日

パキスタンへの医療チームの派遣

7月下旬から続いているパキスタンでの洪水被害に対して
国際緊急援助隊の医療チームが派遣されることになり、
私も薬剤師として帯同することになりました。

被災された方々の保健衛生の向上に最大限の
貢献ができるよう全力を尽くしてまいります。