2009年9月25日金曜日

災害訓練

勤務している病院で災害訓練をします。

9月前半には直下型地震を想定した訓練を行い、
9月末にはNBC(核・生物・化学災害)訓練と
高病原性トリインフルエンザのパンデミックを想定した
訓練を行う予定です。

私はトリインフルエンザ訓練の
作業部会メンバーになっていますが、
今回は患者が病院の建物内に入らない
ドライブスルー診療が機能するかどうかの
検証が主目的となっています。

感染拡大を防ぐためには
ドライブスルー診療はひとつの選択肢になりますが、
厚労省の
「再診に限り、電話による診察のみで抗ウイルス薬の処方を認める」
との対策も「感染拡大を防ぐ」ためには有効でしょう。

しかし、厚労省は簡易検査陰性でも症状があれば
抗ウイルス薬の投与をできるとの見解を示しており、
パンデミックの際には抗ウイルス薬の不足が
顕著になるのではないかとの不安があります。

都道府県の備蓄分も
当院にどれだけの割り当てがあるのかわかりませんし…

http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/hourei/2009/07/dl/h0710-01.pdf

今年2月の関係省庁会議では
「新型インフルエンザ発生時の治療薬は、
タミフルを第一選択とし、
地方衛生研究所や国立感染研究所で行っているサーベイランス等を通じ、
流行しているウイルスがタミフルに耐性を示し、
リレンザに感受性を示すことが判明した場合の治療時にのみ、
備蓄しているリレンザを使用する」
との指針が示されています。

http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/guide/090217keikaku.pdf