2011年9月8日木曜日

中秋節

開発途上国の地方の病院とは思えないほどの医療レベルの
ホアビン省病院ですが…


1つのオペ室内で同時に2つの別々のオペを行うことも…
この写真では骨折の患者と甲状腺腫瘍の患者のオペ中。

まぁ、1つのベッドに複数の患者が寝ることもあるので、
これくらいのことは…
いいのかな???

しかし、CTがあったり、日本では薬価が10万円くらいする
新生児呼吸窮迫症候群用のサーファクタントを使用していたりと
レベルの高い医療を提供しています。



ホアビン省病院小児科スタッフとのグループワーク(GW)。

ベトナムの小児科領域の問題点の抽出と
それに対する取り組みがGWの目的ですが、
ホアビン省病院小児科の問題点に特化してしまっています。

カウンターパートのハイ小児科副部長とホア看護師長は
とても多忙なため、GWの時間もあまりとれず…

彼女たちの負担を極力減らしながら、
問題点への介入と具体的なアクションをしようということになりました。

詳細は後日。


ハイ先生から小児科の中秋節のパーティーにお招きいただきました。


左から、ハイ先生と子どもたち、余興を披露する日本人、ホアさんと5か月のbaby。

ホアビン省病院の小児科スタッフが子ども連れで集まって
カラオケで盛り上がっていました。

2011年9月7日水曜日

キムボイ郡

ホアビン省保健局とホアビン省病院のスタッフを
ピックアップしてホアビン省キムボイ郡に向かいました。

キムボイ郡は山岳地域に位置して人口は約10万人。
面積が広いので人々の医療機関へのアクセスは困難。

キムボイ郡病院は約3ヘクタールの敷地があり、
建築面積は約1ヘクタール。

病床は120床で常勤職員は77人。
中級薬剤師が6名在籍。

満床率は2011年上半期が122%。

この病院はホアビン省病院からDOHA活動を受けて、
コミューンヘルスセンターへのDOHA活動を実施している。

2~3回目の帝王切開の場合は省へのリファーが義務付けられているが、
郡でも処置可能と判断した場合は事前に省に承諾を得た上で
郡で処置してもよいとのこと。
他の疾患に関しては、リファーするかどうかは郡の裁量に委ねられている。

昨年の郡病院での分娩数は1274件で、そのうち帝王切開は50件。


その後、キムボイ郡のクオイハコミューンを視察。
人民委員会とコミューンヘルスセンターを表敬。

クオイハヘルスセンターのスタッフは
医師1、准医師7、薬剤師1。

ヘルスセンターから郡へのリファーは分娩がらみが多い。

各村の11人のヘルスワーカーさんたちも集まってくれました。
一番遠くから来た人は7㎞程のところから
でこぼこ道をバイクで1時間ほどかけて来たそうです。

ヘルスワーカーはリプロダクティブヘルス(2歳未満の子の
身長・体重を毎月測定、妊婦の体重測定・食事指導・
妊婦健診スケジュール・ヘルスセンターで出産するよう指導)や
マラリア・デング熱等の感染症への対応(患者の発見・報告)
等を担当している。

ヘルスワーカーになるには3か月の研修が必要で、
国家基準の基礎的保健医療指標に基づいた活動を行っている。



日程がタイトなため(?)、
私の所感を全く書いていない…
ほかにもやることが…

2011年9月6日火曜日

ホアビン省

早朝、ホテルの周辺をお散歩。

ホテルの裏には周囲400~500m程の池があります。
池には生活排水が流れ込み、
異臭を放っている個所もありました。

しかし、魚がたくさん泳いでおり、
その一方で、ぷか~と浮かんでしまっている魚も…
さらには、川岸に打ち上げられてパクパクしている魚も…

池の周りにはたくさんのベトナム人がくつろいだり
散歩をしたりと自分の時間を楽しんでいました。

散歩道の途中で、どこかのオフィスの駐車場だと思うのですが、
メルセデス等の高級車が多数駐車されている場所がありました。


JICAベトナム事務所を表敬後にホアビン省に移動。

ホアビン省保健局を表敬して、
保健局長から省の保健医療の現状を聞かせていただきました。

ベトナムの人口は8500万人。
(人口増加抑制のために二人っ子政策を行っています)
ホアビン省は人口83万人で7つの民族が住んでいます。

ホアビン省内の省病院や郡病院、
計14病院の平均満床率は約50%。

しかし、省病院は100%を超えているとのこと。

ベトナム人は郡病院よりレベルの高い省病院に行きたがるため、
このようなことが起こっています。

ホアビン省内には30名の薬剤師がおり、
内訳は修士の薬剤師が4名、専門薬剤師が4名、大卒の薬剤師が22名。

局長からは最後に3月11日の東日本大震災とその後の原発事故に対する
お見舞いの言葉をいただきました。
また、保健局の職員有志がそれぞれサラリーの1日分を出し合って
日本に義援金として送ってくださっていたそうです。


その後、ホアビン省病院を表敬。

ベトナムの病院は特別級-1級‐2級‐3級に区分されており、
ホアビン省病院は2級に指定されています。

現在、1級に指定されることを目指しており、
昇級すると予算も増えるとのこと。

省病院には学士の薬剤師が3名、
中級レベルの薬剤師(2年間の教育課程)が22名おります。

後日この病院で母子保健チームと小児科チームに分かれて
病院関係者と研修生とで現在抱えている問題点の把握や
対処法の検討を行う予定です。

ちなみに私は小児科チーム。


短い時間でしたが、院内を見学させていただきました。

薬局は午後5時に閉まってしまうということでまた後日…

検査科とICUとNICUを見せていただきましたが、
いずれも清潔感のある職場でした。

NICUには10個くらいの保育器orベッドがありましたが、
1つのベッドだけ3人の赤ちゃんが寝ていました。

呼吸状態の悪い赤ちゃんに小児科医がサーファクタントを
注入していましたが、
看護師たちに投与方法を細かく説明してあげていました。

ベトナムでは現在、医療の質の向上にも力を入れています。

そこへ小さな赤ちゃんを連れたお母さんが入ってきて、
3人で使用していたベッドに4人目の赤ちゃんが仲間入りしました。

2011年9月5日月曜日

バックマイ病院

バックマイ病院(1900床)はベトナムの3大拠点病院のひとつです。

日本のODAで改築、他のドナーが増築。

職員2300人+実習中の看護学生500人。
医師470人で付属の看護学校では年間300人が卒業。
薬剤師55人(15名は大卒レベルで他は2年間の中級レベル)。

外来3000~3500人。
満床率:2009年162.74%、2010年157.5%
CT5台、MRI2台。

2011年9月4日日曜日

ベトナムでの国際保健医療協力研修

タイトルの研修のために本日ベトナム入りしました。ハノイにあるノイバイ空港に到着。
この空港は日本の円借款で建設され、
現在拡張工事中とのこと。


空港で300米ドルをベトナムのドンに換金しました。
レートは1USD=20,830ドン
6,249,000ドンが手元にあります。
1.5リットルのペットボトル入りの水が露店で10,000ドン(約40円)。
本日宿泊のホテルでは同じような水が1.5USD。


ベトナムではバイクが多く走っています。
交通外傷が深刻な問題になっているとのこと。

ヘルメット着用の義務があり、
反則金はヘルメットの購入費用より高額なため
ほとんどの人はヘルメットを着用していました。


本日は移動のみ。
夕食は回転鍋を食べに行きました。
(もともとは回転寿司の店???)

一人ずつMy鍋が準備され、
レーンを流れてきた魚介・肉・野菜を煮て食すスタイルです。

何故かカエルの肉も流れてきたのでトライしました。
ニカラグアで食べたイグアナを思い出します。

結構繁盛していました。