2011年9月6日火曜日

ホアビン省

早朝、ホテルの周辺をお散歩。

ホテルの裏には周囲400~500m程の池があります。
池には生活排水が流れ込み、
異臭を放っている個所もありました。

しかし、魚がたくさん泳いでおり、
その一方で、ぷか~と浮かんでしまっている魚も…
さらには、川岸に打ち上げられてパクパクしている魚も…

池の周りにはたくさんのベトナム人がくつろいだり
散歩をしたりと自分の時間を楽しんでいました。

散歩道の途中で、どこかのオフィスの駐車場だと思うのですが、
メルセデス等の高級車が多数駐車されている場所がありました。


JICAベトナム事務所を表敬後にホアビン省に移動。

ホアビン省保健局を表敬して、
保健局長から省の保健医療の現状を聞かせていただきました。

ベトナムの人口は8500万人。
(人口増加抑制のために二人っ子政策を行っています)
ホアビン省は人口83万人で7つの民族が住んでいます。

ホアビン省内の省病院や郡病院、
計14病院の平均満床率は約50%。

しかし、省病院は100%を超えているとのこと。

ベトナム人は郡病院よりレベルの高い省病院に行きたがるため、
このようなことが起こっています。

ホアビン省内には30名の薬剤師がおり、
内訳は修士の薬剤師が4名、専門薬剤師が4名、大卒の薬剤師が22名。

局長からは最後に3月11日の東日本大震災とその後の原発事故に対する
お見舞いの言葉をいただきました。
また、保健局の職員有志がそれぞれサラリーの1日分を出し合って
日本に義援金として送ってくださっていたそうです。


その後、ホアビン省病院を表敬。

ベトナムの病院は特別級-1級‐2級‐3級に区分されており、
ホアビン省病院は2級に指定されています。

現在、1級に指定されることを目指しており、
昇級すると予算も増えるとのこと。

省病院には学士の薬剤師が3名、
中級レベルの薬剤師(2年間の教育課程)が22名おります。

後日この病院で母子保健チームと小児科チームに分かれて
病院関係者と研修生とで現在抱えている問題点の把握や
対処法の検討を行う予定です。

ちなみに私は小児科チーム。


短い時間でしたが、院内を見学させていただきました。

薬局は午後5時に閉まってしまうということでまた後日…

検査科とICUとNICUを見せていただきましたが、
いずれも清潔感のある職場でした。

NICUには10個くらいの保育器orベッドがありましたが、
1つのベッドだけ3人の赤ちゃんが寝ていました。

呼吸状態の悪い赤ちゃんに小児科医がサーファクタントを
注入していましたが、
看護師たちに投与方法を細かく説明してあげていました。

ベトナムでは現在、医療の質の向上にも力を入れています。

そこへ小さな赤ちゃんを連れたお母さんが入ってきて、
3人で使用していたベッドに4人目の赤ちゃんが仲間入りしました。