2007年11月14日水曜日

ニカラグアでレプトスピラ症が流行

外務省の海外渡航情報によるとニカラグアでレプトスピラ症が流行しており、
最近2ヶ月間で3000人以上が感染(または感染の疑い)しており、
9名が死亡しているそうです。
特に、レオン・チナンデガでの流行が深刻だとか…

レプトスピラ症は汚染された水による経口感染や、
汚染された屎尿による経皮感染を起こすようです。

重症になるとワイル病と呼ばれ、頭痛・筋肉痛を伴う高熱があり、
黄疸・出血傾向・蛋白尿を起こし、致死率が高いようです。

治療にはテトラサイクリンやアミノグリコシドが使われ、
ストレプトマイシンが最も効果が高いそうです。
私はストレプトマイシンというと「結核」しか連想しないのですが、
意外なところで役に立つんですね。
添付文書を確認すると適応菌種は
「結核菌、ペスト菌、野兎病菌、ワイル病レプトスピラ
ちゃんと書いてありました…

また、レプトスピラ症は有効なワクチンも存在するようです。

ニカラグアではストレプトマイシンは病院や保健センターで使用できるので、
在庫切れさえ起こさなければ有効な治療ができるでしょう。
しかし、これだけ患者数が増えていると
在庫がすぐに尽きるのではないかと心配になります。

CIESの災害情報センターのサイトを見ると
パンフレットなども利用して注意喚起を行なっているようです。