2010年9月6日月曜日

診療2日目

マラリア患者が多いのですが、
携行治療薬がメフロキンしかないため、
医薬品の現地調達をすることになりました。


感染症専門の医師と相談して
①アーテメーター/ルメファントリン内服
②アーテスネート注射
③クロロキン内服
④プリマキン内服
⑤キニーネ注射
その他もろもろの薬を購入することになりました。

診療の途中から私だけ抜け出し、
JICAパキスタン事務所の職員とJICA現地スタッフと
運転手の4人で市街地にある薬局に行きました。

事前に現地スタッフからは
「直接薬局で医薬品を購入することはできない」と
言われていましたが、
大使館の医務官からは「購入可能」と言われていたので、
交渉次第かなと思っていました。

薬局が集まっている商店街(?)での一軒目、
リストアップした医薬品がないかを確認しましたが、
「全部ない」とあっさりと言われてしまいました。

二軒目でも同様でしたが、
「本当にないのか?」と食い下がっていると、
探していたジアゼパム(向精神薬)の注射が出てきました。
その後も「必要なんです」としつこく頼んでいると、
一つまた一つと薬を持ってきてくれました。
しかし、①は計200人分以上を注文したため、
店の従業員が総出で周辺の他の薬局からも
かき集めてきてくれました。

購入金額は7万円程度。

お店の従業員全員とがっちりと握手をして
お礼を言って店を後にしました。

一部買えないものもありましたが、
感染症専門医は「これで世界標準の治療ができる」
と満足されていました。

下の写真はウルドゥー語での服薬指導を勉強中の頼りになる同僚薬剤師。
右奥は同僚薬剤師になついている女の子。
 
ウルドゥー語を勉強中の同僚薬剤師
ホテルの食事。おいしいです。

警察の制服には「NO FEAR」の文字